「IT業界の登竜門」基本情報処理技術者とは?試験の難易度と実際に取得した時の勉強法をご紹介します。

どうも、タツです。
本記事をご覧いただきありがとうございます。

今回は、国家資格である基本情報技術者試験という資格についてご紹介していきます!僕は2019年4月に今の会社に入社したのですが、新卒入社の社員は受験が必須だったため、受験し合格しました。ちなみに大学時代に1度受験していますが落ちています。(笑)
システムエンジニアを目指している大学生やIT業界に興味があり転職を考えている方は、ITの基礎知識を身につけるためにも是非取得を目指してみてほしいです。もし合格できなくてもIT業界で働いていれば必ず出てくる知識のため、勉強するだけでも価値があると思います!

基本処理技術者とは?

基本情報技術者は、「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」の一つです。試験は年に2回、春期と秋期であり受験料は5,700円(税込)です。


冒頭にも述べた通り、ITの基礎知識が詰まっている資格であり、IT業界(特にSIer)の会社であれば取得を推奨されている資格になります。IT系の仕事と聞くとプログラミングが浮かぶ人が多いんじゃないかと思いますが、それだけでなく、ネットワーク、セキュリティ、データベース、プロジェクトマネジメント、開発手法など幅広い分野の知識を学習できます。また、試験は「午前試験」と「午後試験」に分かれており、「午前試験」は四肢択一形式、「午後試験」は長文問題選択肢形式になります。
出題分野の範囲が広い分、まったく知識がない人は1週間、2週間程度の勉強量では合格することは難しい資格になります。僕も大学で情報工学を専攻していたので基本的な知識はあったつもりでしたが、1ヶ月半程度で1日平均3時間程度勉強しました。(笑)

出題範囲と合格点

試験範囲は以下になります。

Ⅰ.テクノロジ系

1.基礎理論
(離散数学・応用数学・情報理論・通信理論・計測制御理論)
2.アルゴリズムとプログラミング
(データ構造・アルゴリズム・プログラミング・プログラム言語・マークアップ言語など)
3.コンピュータ構成要素
(プロセッサ・メモリ・バス・入出力デバイス・入出力装置)
4.システム構成要素
(システムの構成・システム評価指標)
5.ソフトウェア
(オペレーティングシステム・ミドルウェア・ファイルシステム・開発ツール・オープンソースソフトウェア)
6.ハードウェア
(ハードウェア全般)
7.ヒューマンインターフェイス
(ヒューマンインターフェイス技術・インターフェイス設計)
8.マルチメディア
(マルチメディア技術・マルチメディア応用)
9.データベース
(データベース方式・データベース設計・データ操作・トランザクション処理・データベース応用)
10.ネットワーク
(ネットワーク方式・データ通信と制御・通信プロトコル・ネットワーク管理・ネットワーク応用)
11.セキュリティ
(情報セキュリティ・情報セキュリティ管理・セキュリティ技術評価・情報セキュリティ対策・セキュリティ実装技術)
12.システム開発技術
(システム要件定義・システム方式設計・ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計・ソフトウェア構築・ソフトウェア結合/ソフトウェア適格性確認テスト・システム結合/システム適格性確認テスト・導入・受入支援・保守・廃棄)
13.ソフトウェア開発管理技術
(開発プロセス手法・知的財産適用管理・開発環境管理・構成管理・変更管理)

Ⅱ.マネジメント系

14.プロジェクトマネジメント
(プロジェクトマネジメント・統合マネジメント・ステークホルダマネジメント・スコープマネジメント・タイムマネジメント・コストマネジメント・品質マネジメント・資源マネジメント・コミュニケーションマネジメント・リスクマネジメント・調達マネジメント)
15.サービスマネジメント
(サービスマネジメント・サービスの設計/移行・サービスマネジメントプロセス・サービスの運用・ファシリティマネジメント)
16.システム監査
(システム監査・内部統制)

Ⅲ.ストラテジ系

17.システム戦略
(情報システム戦略・業務プロセス・ソリューションビジネス・システム活用促進・評価)
18.システム企画
(システム化計画・要件定義・調達計画・実施)
19.経営戦略マネジメント
(経営戦略手法・マーケティング・ビジネス戦略と目標・評価・経営管理システム)
20.技術戦略マネジメント
(技術開発戦略の立案・技術開発計画)
21.ビジネスインダストリ
(ビジネスシステム・エンジニアリングシステム・e-ビジネス・民生機器・産業機器)
22.企業活動
(経営組織論・OR/IE・会計財務)
23.法務
(知的財産権・セキュリティ関連法規・労働関連/取引関連法規・その他の法律/ガイドライン/技術者倫理・標準化関連)

合格点は「午前試験」「午後試験」どちらも60点以上になります。
午前試験は問題数が80問出題されますので、48問以上で合格となります。
午後試験は大問11問から5問選択(一部必須問題)します。
また、各大問の点数配分は決まっていますが、選択肢ごとの配点は決まっていません。
試験時間はどちらも150分になっています。
午前試験は短文問題のためそこまで時間はかかりませんが、午後試験は一つ一つの大問が長文問題であり読解力を求められるため、試験時間ギリギリまで解くのに時間がかかります。

分野 問題番号 形式 点配分
情報セキュリティ 問1 必須 20点
ソフトウェア・ハードウェア

問2~5
※3問出題

選択 各15点
データベース
ネットワーク
ソフトウェア設計
プロジェクトマネジメント 問2~5
※1問出題
サービスマネジメント
システム戦略
経営戦略・企業と法務
データ構造及びアルゴリズム 問6 必須 25点
ソフトウェア開発 問7~11
※C/Java/Python/アセンブラ/表計算)から言語を1つ選択
選択 25点

僕が合格するまでの勉強法

具体的に僕がこの試験に合格するために行った勉強方法を紹介します!やったことは以下の2つです。
勉強時間の目安としてはITについて知識があまりない人は150時間~、普段からITの知識を日常的に利用している人で50時間~のようで、僕も100時間程度は勉強時間を当てました。

1.参考書を1通り読む
2.過去問題集を午前試験、午後試験何度も解く(10回以上解くことを推奨)

まずはわかりやすい参考書を購入し、1通り読んで内容をまんべんなく理解します。ITの言葉は横文字の小難しい内容が多く読むだけで嫌になってしまう人もいるかもしれませんので、イラストでイメージしやすい以下の参考書がおすすめです。

イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
初学者向けにイラストも豊富になっていますし、内容も漏れなく含まれているため良書だと思います。実際に僕もこの参考書を使用していました。要点もしっかりまとめられているため、試験前の最終確認としても利用できます。

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Posted by タツ